闇金からお金を借りてしまい、嫌がらせや悪質な取り立てなどの被害に困っている方もいるのではないでしょうか。
闇金から厳しい取り立てが行われて、脅迫まがいのことをされたら、警察に相談するのも一つの方法です。
しかし、警察に相談したからといって、闇金の嫌がらせがストップするわけではありません。
闇金問題が解決しない場合は、警察以外の対処法を検討する必要もあります。
今回は闇金被害にあったときの正しい対処法について解説してきます。
闇金被害は警察に相談したほうがいい？
警察に相談すれば、闇金問題を必ず解決できるとは限りません。
闇金は警察に捕まらないために、所在地などを隠して営業しているため、警察でも闇金の実態を把握するのが困難です。
闇金被害を警察に相談したらどうなるのかを、ここで簡単に解説します。
警察は対処してくれない場合がある
警察には個人間で起きたトラブルに介入すべきではないという「民事不介入の原則」があります。
借金を返してもらえない、といったトラブルは刑事事件ではなく民事事件なので、警察の介入は期待できません。
基本的に闇金業者から借金をしただけでは、警察が動くことはありません。
「闇金から高い金利でお金を借りてしまい、返済できない」という内容の相談では、警察に具体的に動いてもらえないでしょう。
業者が犯罪者であると確定されない限り、警察に動いてもらうのは困難です。
契約が無効なもので、なおかつ強引な取り立てを行った闇金業者であれば、刑事事件として扱われ、警察が対処してくれる可能性があります。
事件性が高い場合は対応してくれる可能性もある
ただの借金トラブルではなく、事件性が感じられるような場合であれば、警察に対策をとってもらえることもあります。
事件性が感じられるのは、以下のようなケースです。
事件性かどうかの目安となるのは、闇金から具体的な被害を受けたと判断してもらえるケースです。
闇金から暴力を受けた、自宅に侵入された、深夜や早朝に取り立ての電話がかかってきたり家まで来たりする行為は、まさにこれに該当します。
貸金業法では深夜や早朝などに取り立ての電話をかけたり、家に来たりする行為を禁止しています。
万が一上記の被害を受けた際は、すぐに警察に相談しましょう。
取り立て行為に事件性があると認められれば、警察も対応してくれます。
また、今後事件に発展しそうなケースも警察が動くきっかけになります。
警察に相談する方法は？
警察に相談するといっても、どのように相談すれば良いかわからず困っている方も多いのではないでしょうか。
緊急性がないのに110番に通報すべきかどうか悩む方もいると思います。
闇金問題を警察に相談したいときの対処法について簡単に解説します。
被害届を作成しておく
被害届とは、犯罪被害に遭ったことを警察が認知するための公的書類です。
警察で相談する前に被害届を作成しておきましょう。
被害届が受理されると、警察で闇金の捜査が開始されます。
被害回復分配金が発生したとき、そのお金を受け取るにはこの被害届が必要です。
被害届を作成したからといって確実にお金が戻ってくる訳ではありませんが、もしも受け取りが可能になった時のために作成しておくのが無難です。
生活安全課に相談する
警察の中にはたくさんの部署があり、相談を受け付けている部署が異なります。
闇金の相談をするなら警察署の「生活安全課」に行きましょう。
専用電話にかける
業者から暴行を受けたなどの緊急時には110番に通報すべきですが、緊急時以外の相談は「#9110」へ電話することをおすすめします。
「#9110」は全国共通の警察相談専用電話です。
事件や犯罪は発生していないけど、警察に闇金被害や今後の対策を相談したい場合は、「#9110」に電話して相談できます。
警察署まで行くことが難しい場合は、まず「#9110」に電話してみましょう。
警察によっては知識が乏しく、闇金への対応をしてくれない場合もありますが、「#9110」なら警察にスルーされることを防ぐことができるでしょう。
警察に相談するときの準備
手ぶらで警察に行っても、闇金問題を解決することはできません。
しっかり準備を整えてから警察に相談しましょう。
証拠を揃える
警察に動いてもらうには、闇金の被害に遭ったという証拠が必要です。
例え闇金業者から被害を受けていても、証拠がなければ、警察が対応するのは困難です。
証拠を揃えてから警察に相談しないと、門前払いされる可能性もあります。
証拠があれば実害を証明できるため、警察も積極的に動いてくれます。
以下のようなものは、証拠として認められます。
闇金が自宅の玄関が蹴ったり、暴言で脅迫したりした場合の様子をスマホのカメラで撮影していれば、それも証拠として利用できます。
犯罪行為を記録したものがあれば、警察に相談するときにすべて持参しましょう。
闇金の被害を受けても、証拠を集めてすぐに通報することで、問題を早期に解決できます。
情報をまとめる
情報をまとめたメモを作成相談時に担当している警察官にもわかりやすいように、以下の点をメモなどにまとめて持ち物と一緒に持参しましょう。
・闇金業者の名称
・闇金指定の口座情報（銀行名、支店名、名義、口座番号）
・闇金業者の電話番号
・借入日と借入額
・闇金から借りた金額、返した金額（通帳やATMの利用明細）
・金利や貸付条件
・借入の際に渡した情報
・被害に遭った日時
闇金問題を解決してもらうには、できるだけ多くの情報を提供をすることが大事です。
本人にとっては重要に思えないような情報でも、警察や弁護士・司法書士などの専門家が見たら重要な手がかりになるようなものも必ずあります。
自分で情報の価値を判断せず、知っていることはすべて警察に伝えましょう。
たくさんの情報を提供することで、警察がヤミ金の被害から自分を守ってくれます。
闇金問題を警察に相談するメリット・デメリット
闇金問題は「警察に相談すれば大丈夫」と思っている方もいるかもしれませんが、警察に相談したからといって問題がすべて解決するわけはありません。
ここでは、警察に相談した場合のメリット・デメリットを説明します。
メリット
警察に闇金問題を相談するメリットは、費用がかからないことです。
法律の専門家に相談や問題解決の依頼をすると、いくらかの費用を支払う必要がありますが、警察は税金で活動している公的組織なので、相談してもお金がかかることはありません。
そのため、多額の借金を抱えていて現金がない人でも、すぐに相談できます。
被害届や被害者からの告発があれば、警察が業者を摘発してくれる場合があり、業者に対して威圧できます。
業者が逆上した場合でも、警察の介入によって圧力をかけられます。
違法業者を検挙できるのは警察です。
警察が動けば、法律の専門家に相談するより大きな効果を得ることができ、費用もかかりません。
闇金は警察が介入することを嫌うので、警察が実際に介入してくれたら非常に大きな効果を得られるでしょう。
デメリット
警察は無料で相談できるメリットがある一方で、必ずしも闇金問題の解決にはつながらないデメリットが存在します。
実際に闇金の被害にあっていたとしても、具体的な証拠や事件性がなければ警察は動いてくれません。
そのため、闇金業者からの取り立てをすぐに阻止できないのです。
被害届を受理してもらえたとしても、警察がすぐに動いてくれるわけではありません。
闇金問題を迅速かつ確実に解決したいのであれば、警察よりも司法書士や弁護士などの法律の専門家のほうが役に立ちます。
ただし、緊急時に頼ることができるのは警察です。
暴力などの被害にあいそうなときには迷わず110番をしてください。
警察が闇金に対処してくれない場合はどうする？
警察に相談しても闇金に対処してくれなかった場合は、別の方法を検討する必要があります。
ここでは最も効果的なヤミ金の対処法を紹介します。
闇金に強い法律専門家に相談する
闇金の取り立てをすぐに止めたいなら、法律の専門家に相談しましょう。
法に訴えることのできる弁護士・司法書士であれば、強い効力を持っているため、闇金の対処はもちろん、闇金に払ったお金を取り戻すことも可能です。
ただし、法律の専門家はそれぞれ得意分野が異なるので、弁護士や司法書士であれば誰でも良いというわけではありません。
通常の弁護士・司法書士は闇金に関する事案を取り扱っていません。
法律の専門家にとっても、闇金業者は面倒な相手であることに変わりありません。
そのため、闇金の相談自体を断る専門家もいます。
仮に引き受けてくれたとしても、闇金対応に慣れいない弁護士や司法書士だと、問題を解決できないだけでなく、話が余計にこじれてしまうケースもあるので要注意です。
こういった事態を避けるためにも、必ず闇金専門の司法書士や弁護士に依頼してくださいね！✨
司法書士・弁護士に相談する効果
闇金に強い司法書士や弁護士に闇金被害を相談すると、最短即日で被害を止めることができます。
債務者が弁護士や司法書士に相談して契約が成立すると、債権者に「受任通知書」を送ります。
この受任通知書を受け取った債権者は、それ以降、債務者に直接取り立てをすることができません。
闇金もこのことがわかっているので、相手が法律の専門家に委任したことがわかった時点で、取り立てをあっさりやめる業者も数多く存在します。
遅くとも2〜3日の間に取立てを止めることが可能なので、闇金からのしつこい督促に困っている方は非常に大きなメリットを得られます。
警察に対応してもらえないようなケースや、しつこく取り立てを行う闇金に対して、弁護士・司法書士は刑事告訴も視野に入れて戦います。
万が一専門家が介入した後も取立てが続く場合でも、証拠を集めて刑事告訴してくれるため、業者が摘発されれば、闇金からの借金で悩む必要はありません。
闇金業者からの嫌がらせから解放されれば、借金の悩みも解決し、精神的にもかなり楽になるでしょう。
司法書士や弁護士に依頼するデメリット
闇金問題を司法書士や弁護士に相談することに大きなデメリットはありません。
唯一のデメリットは、費用がかかることでしょう。
闇金対応の費用は4万円～6万円が相場です。
安い金額ではありませんが、今後闇金にお金を払う必要がなくなることを考えれば、決して高い金額ではありません。
闇金問題を確実に解決したいなら、多少お金がかかっても専門家に依頼しましょう。
最近は費用の分割・後払いに対応している事務所も多いので、まとまった金額を事前に用意できなくても依頼することは可能です。
契約を結ぶ前の相談なら無料で対応してくれる場合が多いので、お金がないときも気軽に相談できます。
数万円の費用で闇金問題に確実に対応してもらえると考えると、弁護士や司法書士に依頼するメリットはかなり大きいでしょう。
おすすめの相談先は「平柳司法書士事務所」！口コミを見てみるといいですよ✨
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まとめ
闇金問題は警察に相談することもできますが、証拠や事件性がない限り、警察に動いてもらうのは困難です。
警察対応してもらえない場合は、闇金対応の実績豊富な司法書士や弁護士に相談しましょう。
法律の専門家に相談することで取り立てをすぐにストップすることができ、精神的な負担も軽減されます。
証拠集めなども任せられるほか、闇金に払ったお金を取り戻せるメリットもあります。
初回相談は無料なので、お金がない場合も気軽に相談できます。
着手金の後払い・分割払いに対応している事務所も多いので、料金面で不安のある方も遠慮せずに気軽に相談してみましょう。
専門家に相談するだけでも、精神的に楽になるはずです。
闇金に関するトラブルを抱えている方は、一人で悩まず、専門家の力を借りることをおすすめします。
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