給料ファクタリングは「ブラックでもOK」という利便性の良さが人気を集め、現金を手に入れる方法として注目を集めていました。
手数料の高さが以前から問題視されていましたが、これまで給料ファクタリングに関する法規制がなかったため、問題なく営業していたのです。
しかし、2020年に入ってから事態が急変!
給料ファクタリング業者の社員が逮捕されるなど、警察も悪質業者の取り締まりに積極的に乗り出すようになり、多くの業者が廃業に追い込まれています。
今回は、社員が逮捕された給料ファクタリング業者について詳しく説明していきます。
- 給料ファクタリングを全国初摘発へ
- モアファクタリングとは?
- 給料ファクタリングのモアファクタリングが危険な理由
- 給料ファクタリングの利用は避けるべき!
- 後払い・ツケ払い現金化も危険!
- 給料ファクタリングを利用してしまったときの対処法
- モアファクタリングまとめ
給料ファクタリングを全国初摘発へ
2020年7月29日、大阪府警は給与ファクタリングを行っていた東京の業者の男らを4人を貸金業法違反の疑いで逮捕・送検しました。
逮捕された男らは、貸金業の登録をせずに20万円を貸し付けた疑いが持たれています。
逮捕された業者が手数料として受け取っていた金額は、年利に換算すると最高1620%!
これは法定上限を大幅に上回っており、出資法違反容疑も持たれています。
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、その影響で生活が困窮し、給料ファクタリングの利用者が急増していました。
給料ファクタリングが摘発されたのは今回が初となりますが、コロナ感染による利用者の急増に伴い、今後は給料ファクタリングの摘発が加速していく可能性があります。
モアファクタリングとは?
今回逮捕されたのは、「Dライン」という名前の給料ファクタリングで利用者を募っていたファクタリング会社「SONマネジメント」の社員です。
このDラインは「モアファクタリング」という給料ファクタリングサービスも運営しており、 Dラインとモアファクタリングは深いつながりがあることわかっています。
モアファクタリングは一見するとかなり怪しそうなサービスですが、それでも利用者がいたのには理由があります。
即日入金可
お金に困っている人の中には「今日中にお金が欲しい!」と考えている人も多いと思います。
モアファクタリングの場合、申し込みから1時間ほどでお金を振り込んでくれるため、金欠の方や急いでいる方から人気を集めていました。
キャッシングやカードローンにはないスピードの早さは、確かに魅力的なポイントではあります。
金融ブラックも利用可能
延滞を繰り返していると金融ブラックとなってしまい、銀行や消費者金融からお金を借りられなくなってしまいます。
モアファクタリングの場合、金融ブラックの人でも現金化できることから、利用者が後を絶ちませんでした。
どこからもお金を借りられない人にしてみれば、モアファクタリングは魅力的な存在だったのかもしれません。
在籍確認なし
お金を借りるときにネックになるのが、在籍確認です。
職場に在籍確認の電話がかかってくるのは面倒ですよね。
モアファクタリングなら在籍確認なしで、すぐに現金化できます。
そのような利便性の高さも、利用者には都合が良かったのでしょう。
給料ファクタリングのモアファクタリングが危険な理由
モアファクタリングはサービス内容や運営会社にいろいろと問題があることがわかりました。
手数料が高い
モアファクタリングの手数料はなんと50%。
例えばモアファクタリングで初回利用するときは、2万6700円もらったら5万円を返さなければならないことになります。
これだけの手数料を払わされるのは、まさに闇金の手口そのもの。
いくらお金に困っていたとしても、手数料の高いモアファクタリングは利用すべきではありません。
モアファクタリングは悪い口コミが多い
・真夜中にファックスが送られてきた
・しつこい
・途中でガチャ切りして気分悪い
・入金報告がない
・金利が闇金より高い
モアファクタリングの口コミを見ると、手数料の高さや運営側の対応の悪さなどに対する悪評が目立ちました。
これだけ悪い口コミが多いと、悪徳業者である可能性は非常に高いでしょう。
ホームページは削除されている
モアファクタリングのホームページはすでに削除されているため、給料ファクタリングを利用することはできません。
すでに廃業・撤退したと見られていますが、利用者に対して何の謝罪や説明もなくホームページを一方的に削除するのは、まさに悪質ですね。
給料ファクタリングのホームページは綺麗に作られているものが多く、被害に遭った利用者も「ホームページが綺麗だったから大丈夫だと思った」という人もいます。
今の時代、ホームページは簡単に作れてしまうので、見た目の良さだけで業者の良し悪しを判断するのは危険です。
実際、モアファクタリングのような悪質業者も多いので、口コミなどを見て慎重に判断する必要があります。
モアファクタリングはDラインが運営していた
モアファクタリングは、Dラインという名前のファクタリング会社が実質的に運営していたと見られます。
Dラインは以前から悪評高い業者で、利用者の口コミを見ても、いい評判はほとんどありません。
・事前通告なく平気で電話して来る
・大学生みたいな口の聞き方をされた
・脅迫まがいのことをされた
支払いが遅れると厳しい取り立ても行われるため、まさに闇金同然といった感じです。
Dラインからモアファクタリングに誘導された
モアファクタリングの口コミの中には、
「Dラインからラインきてモアファクタリング紹介された」
という意見も見られました。
Dラインは今回の摘発と深く関係のある給料ファクタリングです。
そんなDラインと関連性のあるモアファクタリングは、悪質業者である可能性が非常に高いと言えるでしょう。
いくらお金に困っていても、このような悪質業者の利用は控えるべきです。
電話番号が取り立てに使われる番号だった
モアファクタリングを利用すると、在籍確認以外にも電話がかかってくることがあります。
03-5944-88981
03-4574-6138
03-6384-4797
090-6055-4991
070-2643-2406
これらの電話番号を見かけたら要注意!
これは闇金や融資の勧誘、架空請求詐欺に使われていたという報告があります。
もしこれらの電話番号から着信があった場合は、精算日が過ぎていないか一度確認してください。
運営会社の代表者は詐欺商材を販売していた
モアファクタリングのホームページには、運営会社が「株式会社アクレス」、代表者は「外川一郎」と記載されていました。
実はこの外川一郎という人物は、内職ビギナー向けの詐欺を行っていた過去があり、個人情報流出などの被害情報が出ていたのです。
こんな代表者が運営している給料ファクタリングが、まともなサービスなわけないですよね。
給料ファクタリングの利用は避けるべき!
モアファクタリングやDラインが危険ということはわかったと思いますが、悪質業者はモアファクタリングやDラインだけではありません。
そもそも給料ファクタリングに優良な業者は存在しません!
給料ファクタリングはブラックでも即日現金化できるメリットがある一方で、手数料が高額という大きなデメリットが存在します。
手数料が払えなくなってしまうと、厳しい取り立てが行われる可能性もあります。
今回のように業者が逮捕されてしまうと、利用者もトラブルに巻き込まれる可能性があるので注意が必要です。
給料ファクタリングの実態は闇金
給料ファクタリング会社が請求する手数料は法外なものであり、違法営業している闇金同然です。
そもそも、今回の逮捕は遅すぎたのではないかという見方もあります。
給料ファクタリングは以前から高すぎる手数料が違法ではないかと問題視されていましたが、法規制がないことから、何の取り締まりもなく営業していました。
給料ファクタリングと名乗っているサービスは、すべて闇金と考えて良いと思います。
今回警察が摘発しことで、今後給料ファクタリングはサービス自体がなくなっていくでしょう。
給料ファクタリングで生活再建は不可能
給料ファクタリングを利用しても、借金から抜け出すことはできません。
それどころか、高い手数料に悩まされて、借金の泥沼にハマる可能性もあります。
実際、給料ファクタリングで生活再建ができた例は1件もありません。
目先のお金を得たところで、根本的な解決はできないのです。
後払い・ツケ払い現金化も危険!
2020年春に金融庁から「給与ファクタリング行為は貸金業に該当する」という見解が出されて以降、すでに多くの業者は給料ファクタリングを廃業し、新しいサービスへと切り替えています。
その新しいサービスというのが「後払い・ツケ払い現金化」です。
後払い・ツケ払い現金化とは?
後払い・ツケ払い現金化は、利用者が商品を後払いで購入し、購入した商品を売却して現金化できるサービスのことです。
商品の支払いは給料日に設定されていることが多いので、中身は給料ファクタリングと変わりありません。
手数料が高い
給料ファクタリングと同様に、後払い・ツケ払い現金化も手数料の高さが問題視されています。
後払い・ツケ払い現金化の実質手数料は30〜50%となっており、その悪質さは闇金同然です。
金融ブラックであったとしても、給料ファクタリングは利用すべきではありません。
給料ファクタリングを利用してしまったときの対処法
給料ファクタリングやツケ払い現金化の利用を考えている人は、カードローンやキャッシングが利用できないほど、すでに多くの借金を抱えている人が多いと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で収入が減ってしまい、給料ファクタリングやツケ払い現金化に興味を持っている方もいるかもしれません。
いくらお金に困っていても、給料ファクタリングやツケ払い現金化を利用するのは避けるべきです。
給料ファクタリングやツケ払い現金化を利用したところで、借金を解決することはできません。
それどころか、悪質な業者にたかられ、事態がもっと悪化する可能性もあります。
弁護士や司法書士に相談する
給料ファクタリングのような違法業者と関わってしまった場合は、一刻も早く弁護士や司法書士に相談しましょう。
基本的にどの事務所も初回無料相談を行っています。
一人で悩んでいても解決策は見つからないので、まずは専門家から適切なアドバイスをもらいましょう。
これ以上被害を拡大しないためにも、専門家の力を借りて、悪質業者との付き合いを断つべきです。
相談するだけでも気が楽になりますよ!
ただし、一口に専門家といってもそれぞれ専門分野が異なるので、給料ファクタリングに強い弁護士や司法書士に相談するようにしてください。
取り立てを即日ストップ
専門家に相談すると、債権者からの督促を即日でストップさせることができます。
督促の電話や郵便が来ることがなくなるので、精神的な苦痛から解放されますよ!
給料ファクタリングに支払ったお金を取り戻せる!
専門家の力を借りれば、給料ファクタリング業者に支払った高い手数料を取り戻せる可能性があります。
すでに給料ファクタリング業者を相手に損害賠償請求も起きているので、お金がなくて困っている方は、一度専門家に相談してみましょう。
任意整理がおすすめ
私自身、任意整理をした経験があるため、借金を減らすには専門家に相談するのが一番効果的だということをよく理解しています。
「債務整理」と聞くと、悪いイメージを抱くかもしれませんが、任意整理なら誰にも知られず借金の負担を軽減することができます。
任意整理をすると、5年ほどクレジットカードや住宅ローンを利用できなくなりますが、一時的に利用できなくなるだけで、一生利用できなくなるわけではありません。
デメリットは一時的なもので、借金を整理できるメリットのほうがはるかに大きいといえます。
モアファクタリングまとめ
モアファクタリングの実態は、違法な闇金です。
このような業者と関わっても、良いことは何一つありません。
いくらお金に困っていても、給料ファクタリングを利用するのは避けましょう。
借金で困っているなら、一度弁護士や司法書士に相談してみることをおすすめします。
後払い現金化対応で評価が高いのは「平柳司法書士事務所」ですね!
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